なぜ与信管理をしなければならないのか?

与信管理は、焦げ付きを回避するために行うもので企業経営においてとても重要な管理であることが分かるのではないでしょうか。与信管理をせずにいると、損益面への悪影響が起きる、資金繰りが悪くなり結果的に取引先からの信用を失うなどのリスクがあります。利益の損失は一時的なものでなく長期経営において影響を与えるもので、今まで企業努力で稼いでいた利益が一気になくなりその損失を取り戻すための企業努力がさらに必要になって来ます。短期的に損失を計上することになるわけですが、これは自社決算に対しマイナスの影響を与えることになりますし、長期的にはクライアントを失うこともあり顧客を失えば売上も減るので業績が悪化するなどの負のスパイラルから抜け出すことが困難になって来ます。

与信管理は、このようなリスクを早期段階で回避する目的で行うもので承認プロセスと管理プロセスの2つに分けて考える必要があります。いずれも社内ルールを作成してそれに準拠する形で進めることが重要です。承認プロセスでは取引に関して取引先の情報収集を行い、様々な角度から分析をして企業の信用力を判断する、これにより取引の可否を決めて契約の締結および保全策を行います。管理プロセスは、各部署(主に営業部署)・支店・子会社・関連会社などを含めた債権・債務残高・担保状況の管理を行い、定期的に与信限度を見直しながら債権回収の状況を管理します。

この管理プロセスの中で信用力の見直しで与信限度のアップダウンを行います。

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